測定は難しいですね。

2011/06/06 2:39 に Tohru Takahashi が投稿

昨日(6月5日)の理学オープンセミナーの開始前に,参加者の方から放射線測定器について質問を受けた。その方の持っている測定器が,

一般に言われている自然放射線よりも高めの数値を出すというのである。確かに拝見すると,少し高いようだ。しかし,一般に測定器で絶対値をだすのは難しい。

かならず校正という作業が必要になる。業務用の高価なものは校正値もあるていど信頼できるが,いまちまたでたくさん出回っているものの精度はどのくらいなのだろう。

 

それにしても,環境放射線の測定は一般の方にとってあまり簡単ではないと思う。場所や測定条件によって変わる。

最近例としてでるのは,ガンマ線の線量を測定する設定でベータ線のある場所を測定してしまう場合など。これはどのような測定器を使ったか全然違ってしまう。

それを知らずに測るのはちょっと危険・・・

 

一般にある測定をした場合,その測定値自体を算出するのはそれほど難しくない。しかし,その測定の信頼性,誤差を見積もるために,

測定値の算出の何十倍の時間(決して誇張ではない)がかかるものだ。

このようなことはあまり一般には認識されていないと思う。一般どころか物理学科の学生でも分かっていない諸君はたくさんいる。

 

オープンセミナーのような機会にこのようなことも発信するべきだとは思うのだが,測定値の妥当性の評価というのは経験が大きな比重を占めるのも確かだ。

 

正当に評価するのはなかなか難しい。

 

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